過去のトピックス・2003/10/10号



●一番の人気者!?(江戸川区自然動物園・コミミキュウカンチョウ)
まだまだレパートリーは増えそう。

●江戸川区自然動物園は行船公園の一角にある、ミニ動物園です。規模は小さいながら、レッサーパンダやオタリア、フンボルトペンギンや2種類のクモザルなど、動物園に相応しく、なかなか見られない動物たちも飼育しています。

●そんな江戸川区自然動物園の一番の人気者はプレーリードッグです。園のトレードマークにもなっており、大きな群れで飼育され、巣穴だらけの野生の状態を再現した、プレーリードッグのゾーンはとても人気!可愛いの歓声が絶えません。
‥‥でも、それ以上に常に客足が絶えない動物がいたんです。それは、1羽のキュウカンチョウでした。目の前のレッサーパンダに人がいなくても、キュウカンチョウの前にはいるんです。

●このキュウカンチョウは、とてもお喋りが上手で、皆から色んな声を掛けられています。先日は、小学生が熱心に、何度も「ゲッツ!」「ゲッツ!!」と教えていたのが面白かったです。覚えたのかな?
もしや、ここで一番の人気者‥‥!?少なくとも、一番興味を惹いている動物のようです。最後に、このキュウカンチョウのレパートリーを。「オハヨー(男声と女声があり)」「アチョウ〜」「ホーホケキョ(人間の口笛のまね)」(以上、私が聞いた範囲です。他にもありそう‥‥)

●繁殖賞って何だ?

これは井の頭自然文化園の繁殖賞。

●「繁殖賞」をご存じですか?
繁殖賞とは日本動物園水族館協会(JAZGA)から、同協会に所属する施設にて、日本で初めて飼育下にて繁殖が成功し、その繁殖個体が6ヶ月以上生存した時に送られる賞です。

●繁殖賞のメダルを、お客さんにも見える所に飾ってある施設もたくさんあります。これは別に自慢をしている訳ではなく(‥‥多分)、多くの場合、繁殖賞を受賞するまでには、今まで例のない種の出産や孵化などや育児など、手探りで挑み、飼育担当の日々多くの苦労や苦悩が積み重ねられているので、その結果のうちの一つの形として、繁殖賞を誇りにしている為です。

●ちなみに同じ動物でも、自然哺育と人工哺育では、それぞれに繁殖賞が贈られます。動物園や水族館に行ったら、気を付けて見てみましょう。汗と涙の結晶たるメダルが見つかるかも知れません。

●奇妙な寝姿(上野動物園・マタコミツオビアルマジロ/東武動物公園・オオアリクイ)


昼寝するマタコミツオビアルマジロ。
顔を隠すと言うより、鼻を挟むポーズ?


同じく、熟睡中のオオアリクイ。
こちらでも、頭かかえちゃってます。

●先日上野動物園の小獣館に行きましたら、マタコミツオビアルマジロが眠っていました。夜行動物ですから、眠っているのは何ら珍しい事ではなかったのですが、不思議だったのはその寝相。

●左の画像を見ていただければ、お判りになるかと思いますが、半分丸まって(アルマジロは完全に丸まり脚をしまい込む事が出来る種類と、丸くなるものの完全には丸くならない種類の二つに分かれますが、マタコミツオビアルマジロは前者の完全に丸まる種類に属します)前肢で顔を押さえて寝ています。
普段は丸まって寝ていたような気がして、いつもだと見られない面白い寝相だなあ、と思ってデジカメに収めました。

●さて、後日、東武動物公園に行った時の事。何と、ここのオオアリクイが、先日のミタコミツオビアルマジロとそっくりの寝相で、昼寝をしていたではありませんか!もっとも、オオアリクイの場合、あまりにその鼻っ面が長いために、顔を押さえる前肢の下から、長〜い鼻先が飛び出していますが。

●2頭が何故このような寝相だったのかは不明です。アルマジロもアリクイも管歯目に属する近縁な種ではありますが、もしかして私が知らないだけで、管歯目では割と結構ありがちな寝相なのでしょうか‥‥?全く知識に乏しいもので、常識レベルの事も知らずにいることは往々にしてあるものですから。御存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご教示戴きたいです。
ちなみに、管歯目にはこの他にはナマケモノなどがいますが、流石にナマケモノがこのポーズで寝ていたのは見た事はありませんが‥‥。ぶら下がって四肢とも塞がっていますしね。

●虹色のボディ(こども動物自然公園・ライラックニシブッポウソウ)


とても綺麗な鳥なんです。

●埼玉県こども動物自然公園の、なかよしコーナーのケージ内で飼育されている、とても美しいライラックニシボッポウソウと言う鳥がいます。

●ライラックニシブッポウソウは、ブッポウソウ目ブッポウソウ科に属する鳥で、アフリカに分布しています。この美しい鳥は、名前の通りライラック色など、虹色に輝く羽を持ちます。また、美しい羽色を持つ鳥の場合、鮮やかな羽毛を持つのはオスだけで、メスは周りの環境に溶け込むような地味な色合いである事が多いのですが、このライラックニシブッポウソウにおいては、オスメス共に美しい羽を持ち、その限りではありません。

●日本でこの鳥を飼育しているのは、こども動物自然公園だけです。以前より飼育されていた2羽は共に性別不明でしたが、どうやらオス1羽、メス1羽のツガイだったらしく、今年(2003年)繁殖行動が見られ、とうとう2羽の雛が孵りました。
すでに雛は巣立ち、一見した所ほぼ親鳥と同じ外見になりましたが、まだ尾羽が短く、よく見ると2羽の尾羽の短い子供たちを確認する事が出来ます。もちろんこの繁殖によって、こども動物自然公園に繁殖賞(上の記事参照)が贈られました。

●子育てシーズン(上野動物園・ニホンザル)

見つめ合う母と子。

●上野動物園のサル山では今、出産のシーズンを迎えて、あちこちで赤ちゃんを見る事が出来ます。

●今年(2003年)は6/4にカメラ、6/22にプラタナス、7/26にペチョラ、そして8/21にカヤックが出産しました。4才のカヤックにとって、今回の出産は初めての体験です。
初心者ママのカヤックをはじめ、上野のサル山では子育ての真っ最中!ニホンザルの赤ちゃんはとてもヤンチャで、その活発な様子を見ているだけで、こちらの気分までウキウキ楽しくなってしまいます。

●上野のサル山では、子供が産まれると、毎年命名用に決めているテーマに沿って(生まれた年が判るように毎年決めるそうです。例えば、プラタナスが生まれた'91年は木の名前。ちなみにプラタナスの子供には母親から一字貰って、すべてタで始まる名前になるなど、テーマ+母親の一文字という決まりがあるそうです)命名されます。

●獲物待ち中(東山動植物園・カミツキガメ)

長時間この体勢なのです。

●最近、住宅地の用水路などで発見されて話題になったりしている、ガメラのような大きくてコワ〜イと評判のカメ、カミツキガメ。確かに、クチバシ状の吻といい、噛み付かれたら最後!という感じがしますね。

●さて、このカミツキガメ、どんな獰猛さで獲物に襲い掛かるのかといいますと、何と、口をぽかーんと開け、舌にあるイトミミズなどの魚の好物に似た突起を、チロチロと水になびかせ、エサと間違えて寄って来た魚をバクッ!といくのだそうです。言わば、カミツキガメは疑似餌による漁(ルアーリングといいます)を行っているのです。

●もちろん面白いほど魚が騙され食べ放題、と言う事は決してなく、ずいぶん長く口を開けていないと魚はやってきません。その気の遠くなりそうな長い時間を、カミツキガメはぽかーんと口を開けて待ちぼうけているのです。



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