過去のトピックス・2004/3/16号


●発情期(上野動物園・ジャイアントパンダ)


いつもに増して活発な姿を見せる、シュアンシュアン。


水浴びをしたので、お尻が泥だらけ。

●去年の12月に、繁殖の目的でメキシコからやってきたメスのパンダ、シュアンシュアンですが、今年の2月21日から発情の徴候が認められました。
パンダの発情期は短く、その中で妊娠可能なタイミングは非常に短いため、パンダの繁殖は非常にむつかしいとされています。

●シュアンシュアンは毎日の採尿検査によって、ホルモンの数値などから発情期に入ったとされ、24日に人工受精の手術が行われました。
手術が行われたのは、上野動物園で飼育されているオスパンダのリンリンとのお見合いが上手く行かなかったためです。人工受精の成功の確率を高めるために手術はシュアンシュアンの発情のピークを目指して行われました。

●しかしピークの判断は難しいもの。24日の人工受精手術の後も、シュアンシュアンの発情は続きました。
普段は水が嫌いで、濡れた地面に足をつくのすら嫌がるシュアンシュアンが頻繁に水浴びをし(発情期は身体が火照るため、身体を冷やす効果がある水浴びをするようです)運動場の竹をなぎ倒したり、歩き回ったりと、発情期特有の活発な行動をみせるシュアンシュアン。
(左の画像は2月26日に撮影したもの)

●まだ発情期が続くシュアンシュアンに対し、2月27日に2回目の人工受精手術が行われました。
シュアンシュアンの人工受精の結果が判るのは7月頃。シュアンシュアンが妊娠すれば、母子ともに2年ほど上野に止まりますが、失敗に終わるとメキシコに帰る事になっています。

●発情期・その2(上野動物園・ニホンザル)

あの〜‥‥お尻に付いてますヨ‥‥。

●シュアンシュアンが発情していた同じ日、上野のサル山を覗いていたら、ニホンザルもまだ発情していました。ニホンザルの発情期は冬、12〜2月頃なのだそうです。この日(2/26)は発情期も終わりに差し掛かった時期だったのですが、このサル山で実力のあるメスザル、カメラが交尾をしたらしく、お尻にオスの精液を付けて歩いていました。

●ニホンザルの妊娠期間は約6〜7ヶ月。発情期の早い時期に妊娠したサルが出産するのが6月ごろ。その後サル山には出産ラッシュが訪れ、遅くに妊娠したサルの出産が9月くらいまで続きます。

●カバの汗は赤い(東武動物公園・カバ)


結構カバ肌ってゴワゴワなんですね。


汗腺からツプツプと出る赤い汗。

●カバの汗が赤く、まるで血の様だというのは、かなり有名な動物豆知識だと思うのですが、その知識だけはあったものの、実際「赤いカバの汗」を私は見た事がありませんでした。

●先日訪れた東武動物公園では、カバのイベント(飼育されているカバの紹介、カバにまつわるクイズ、多分時期によっては餌やりも)が行われており、その為か、手すり近くまでカバが(餌がもらえるかも‥‥と)近付いて来ていました。
目の前、60cmくらいの距離でカバを見ると大迫力!ですが、普段動物園で濠を挟んでしか見た事がなかったので、意外な発見が色々ありました。

●赤い汗が皮膚から滲み出ている様子も勿論ですが、体表が意外とゴワゴワとしているところ。そしてタワシのような固そうな毛が生えているところ。実際見てみないと判らなかった事を幾つか知る事が出来、とても楽しかったです。
ちなみにこのカバ、餌がもらえるのかと勘違いして近付いて来ただけあって、さかんに私たちに向かって、大きな口を何度も開けていたのが愉快でした。もちろん何も貰えなかった訳ですが‥‥‥。

●後日、上野動物園で昼寝するカバ夫婦を見ていると、鼻の下、ヒゲの生えているあたりにツプツプとうっすら赤い汗をかいているのを発見しました。視力が余り良くない私は、カメラのモニターでズームされた画像を見て初めて気付いたのですが、皆さんもよ〜く目を凝らせば、水から上がって昼寝するカバに赤い汗を発見できるかもしれません。

●午後3時の光景(多摩動物公園・アミメキリン)

ものすごいキリン密度。

●多摩動物公園のアフリカ園にある、結構広いサバンナゾーンで悠々と暮らしているはずのアミメキリンが何故かスシ詰めになっています。どうしたのでしょうか?

●答は、3時になったため。です。多摩動物公園は山にあり、冬期は日が傾くと急激に冷え込む為に、その日の気温によっては午後3時(通常は4時)に動物たちは寝小屋に入る事があります。
ちょうど3時前に撮った画像が左。室内に入れてもらおうとキリンたちが集まって来た所です。
この日は暖かく、運動場に4時までいる日だったらしく、入れて貰えないと判ったキリンたちは5分ほどすると、銘々に散って行きました。
(もちろん4時になると、またこの光景が見られるのです)



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