■オオハシ属の中でも最も有名で、最も体長、嘴が大きい種。
なので、昔はオオオオハシ(大大嘴)と呼ばれていましたが
オが4つも付いてややこしいので、オニオオハシと改められました。
(オオオオハシと呼ばれる事もまだあります)
■オニオオハシは好奇心の強さと慎重さを併せ持っています。
人間に慣れていない個体は、距離をおいて、しかしそっとこちらの様子を
伺っていることでしょう。
しかし人間に慣れている個体だと、平気で近付いて来ます。
イグアスの滝の展望所にはいたずらなオニオオハシが出没するそうです。
動物園などで観察していると、よく木片などで一人遊びをしています。
■学名、英名の元になったトコとは
大航海時代、南米でオニオオハシを見付けた冒険者が
現地のトゥピ族の者に「あれは何だ?」と訊ねた所、「トコだ」と返答が
あったことに由来します(トコ=トゥピ族の言葉でオニオオハシの事)
■ブラジルの国鳥にもなっているオニオオハシ。
ちなみにブラジルではオオハシのことを
ツッカーノ(tucano)と言います。
オニオオハシはtucano tocoとなります。
■他のオオハシ類と異なり、川べりや低い森林などの
平けた、見晴しの良いところに住んでいます。
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